小規模オフィスの内装工事を頼める会社の選び方|2026年の比較軸と確認事項

目次
小規模オフィスの内装工事とは|対応できる会社の4タイプを整理
本記事で扱う小規模オフィスの内装工事とは、概ね数十坪までの区画で行う内装まわりの工事全般を指します。具体的には、執務室と会議室を分ける小区画のパーテーション設置、床のタイルカーペットや壁紙・天井の張り替え、受付カウンターや収納などの造作、コンセント増設やLAN配線といった電気・通信工事、そして退去時の原状回復程度までの範囲です。建物の構造に手を入れる大規模改修や、新築の一式工事は含みません。この範囲を最初に自社で言語化しておくと、相談先のタイプを絞り込みやすくなります。
対応できる会社の4タイプ
- 設計事務所系:レイアウト計画やデザイン、動線設計が中心。ブランドイメージを内装で表現したい場合や、複雑な区画割りの検討に向く。施工は協力会社に出すため、設計料が別に発生し、工期や施工品質は組む施工会社に左右される場合がある。
- 施工専業(職人直請け)系:内装仕上や電気など特定の職種を自社で抱え、現場作業を直接行う。部分的な補修や張り替え、原状回復のような仕様が決まった工事ではコストと着工の速さで強みが出やすい。一方、デザイン提案や複数職種の取りまとめは範囲外となることがある。
- ワンストップ(設計施工一体)系:設計から施工管理まで一社で完結する。窓口が一本化されるため、発注側の調整負担が小さい。ただし社内の得意分野に提案が寄る場合があり、比較検討の材料は自分で確保しておきたい。
- オフィス関連サービス発展系:什器販売、オフィス移転、不動産仲介などを本業とし、その延長で内装工事を扱うタイプ。移転と内装を同時に進めたい場合に相性がよい。工事自体は外部に委託する形が多く、責任範囲の確認が必要になる。
小規模案件が断られやすい背景
小規模な工事でも、現場調査、図面作成、職人の手配、近隣やビル管理会社との調整といった手間は一定量かかります。金額が小さいほど、この固定的な手間が採算を圧迫するため、大型案件を主力とする会社では優先度が下がりやすいのが実情です。繁忙期や、休日・夜間しか作業できないビルの制約が重なると、さらに受けにくくなる場合があります。
自社の状況からタイプを絞る
初期判断の目安はシンプルです。仕様がほぼ固まっていて費用を抑えたいなら施工専業系、見せ方から一緒に考えたいなら設計事務所系またはワンストップ系、移転や什器入れ替えと同時進行ならオフィス関連サービス発展系、という整理になります。社内に工事の窓口担当を置けるかどうかも判断材料で、担当者の工数が取れない場合は窓口が一本化されるタイプが現実的です。まず自社の優先順位を決めてから、候補を2〜3社に絞る流れが無理のない進め方といえます。
小規模内装工事のみの対応が可能なオフィス内装工事企業(掲載63社)
当サイトに掲載している企業のうち、「小規模内装工事のみの対応が可能」に該当する63社です。
掲載は各社の許諾を得たうえで行っており、順位付けはしていません。
| 企業名 | 概要 | 対応範囲 |
|---|---|---|
| 株式会社アリサ | 編集 ステータスを編集 | 坪単価 : 30万未満/坪単価 : 30万以上~50万未満/レイアウト・空間設計が得意 |
| ラウンドハウス合同会社 | レイアウト・空間設計が得意/簡易工事のみの受注が可能 | |
| 株式会社LINEs AND ANGLEs | 私たちは、お客様からの様々な要件・要望から描いた「線=line」と、環境・創造性からの「視点=angle」を組み合わせ、新たな価値を生み出していくことで、お客様だけでなく社会へも貢献することが出来るような、クリエイティブな会社を目指していま… | レイアウト・空間設計が得意/移転対応も可能 |
| サンニン株式会社 | 東京都港区に本社を構える、空間デザインと施工の専門企業です。2005年の設立以来、オフィスや商業施設の設計・施工、不動産、グラフィック、メンテナンスなど、空間づくりに関わる多様なサービスをワンストップで提供しています。「コミュニケーションか… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/不動産紹介から可能/オフィス家具の手配も可能/大規模工事・PM管理可能 |
| 47内装株式会社 | 「いつもの働くを楽しく」をビジョンに掲げ、オフィスの内装設計から施工までをワンストップで手がける専門企業です。グループ会社の47ホールディングスと連携し、オフィス仲介サービス「officee」などのネットワークを活用しながら、物件探しからデ… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/移転対応も可能 |
| 株式会社ザック | 東京都千代田区に本社を構え、オフィス空間の企画・設計・施工から管理・メンテナンスまでを一貫して手がける企業です。1988年の設立以来、累計1万件を超える豊富な実績を持ち、オフィスに特化した高い専門性を発揮しています。顧客のニーズに寄り添い、… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/オフィス家具の手配も可能/大規模工事・PM管理可能 |
| ワークスタイルデザイン株式会社 | 「CREATE THE FUTURE WITH DESIGN (デザインで未来を創る)」をビジョンに掲げ、空間づくりのトータルプロデュースを行う、東京都港区に本社を構える企業です。オフィスやレストラン、学校、遊園地など多様な空間を対象に、リ… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/オフィス家具の手配も可能 |
| 株式会社清和ビジネス | オフィス環境の進化を支えるソリューションプロバイダーとして、多様なサービスを提供しています。オフィス移転やリニューアル、デザイン・レイアウト設計、家具販売など、環境空間構築に関するトータルサポートを行っています。また、教育施設や医療福祉施設… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/不動産紹介から可能/移転対応も可能/オフィス家具の手配も可能/大規模工事・PM管理可能 |
| 株式会社ヒトカラメディア | ヒトカラメディアは、オフィスや商業施設の空間デザインを通じて、企業の成長と働く人々の幸福を追求する会社です。クライアントのビジョンを具現化するために、デザインだけでなく、プロジェクトマネジメントやブランディング、マーケティング戦略まで包括的… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/不動産紹介から可能/移転対応も可能 |
| 株式会社ワックス・トラックス | ビジョンに「想像力資本主義」を掲げ、革新的なデザインを提供しています。オフィスやレストラン、ショップ、住宅、イベントスペースなど多岐にわたるプロジェクトを手掛けています。青山や渋谷、六本木など東京を中心にしながら、全国で実績があるのが特徴で… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/大規模工事・PM管理可能 |
| 株式会社TRUST | 建築設計とインテリアデザインを専門とする企業で、クライアントのニーズに応じたオーダーメイドの空間を提供しています。住宅や商業施設、オフィスなど多岐にわたるプロジェクトに対応し、機能性と美しさを兼ね備えたデザインの実現が可能です。プロジェクト… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/移転対応も可能 |
| 株式会社インターオフィス | オフィス家具の販売とオフィス空間のデザインを専門とする企業で、クライアントの働く環境を向上させるための高品質なソリューションを提供しています。国内外の一流ブランドの家具を取り扱い、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品の提案が可能です。また、オ… | 坪単価 : 工事種別により変化/レイアウト・空間設計が得意/オフィス家具の手配も可能 |
このカテゴリには他にも掲載企業があります。全63社の一覧は掲載企業ページからご確認ください。
2026年に確認したい公的な裏付け|建設業許可と工事区分の見方

候補を絞ったら、次は公的な情報で会社の輪郭を確かめる段階に入ります。小規模オフィスの工事は金額が小さいため、そもそも許可が不要な範囲に収まるケースも少なくありません。だからこそ、許可制度の仕組みを正しく理解しておくと、必要以上に不安がらず、逆に見落としも防げます。
500万円未満は許可が不要な範囲にあたる
建設工事の完成を請け負う営業には建設業法第3条に基づく許可が必要ですが、軽微な建設工事のみを請け負う場合は許可が不要とされています。建築一式工事以外の建設工事では、工事1件の請負代金が500万円未満であれば軽微な建設工事に該当し、この金額には消費税および地方消費税が含まれます(建築一式工事は1,500万円未満、または延べ面積150平方メートル未満の木造住宅工事)。税抜きで500万円を下回っていても、税込みで超えると判定が変わる点に注意が必要です。詳細は国土交通省 建設業の許可とはで確認できます。
逆に、内装の比重が大きく税込500万円以上になる場合は、内装仕上工事業などの許可が論点になります。請け負った工事に含まれる内装工事が500万円以上のときの扱いや、附帯工事としてどこまで含められるかは、国土交通省 九州地方整備局 建設業許可関連Q&Aでも論点として整理されています。
大臣許可・知事許可と、一般・特定の区分
- 大臣許可と知事許可の違いは営業所の所在地による区分で、2以上の都道府県に営業所を置く場合は国土交通大臣許可、1つの都道府県のみなら都道府県知事許可となります。営業し得る区域や施工し得る区域に制限はなく、例えば東京都知事許可の業者でも全国で施工できます。地元の知事許可だから対応範囲が狭いという読み方は誤りです。
- 一般建設業と特定建設業の区分は下請契約の規模によるもので、発注者から直接請け負った工事1件につき5,000万円(建築工事業は8,000万円)以上の下請契約を締結する場合に特定建設業の許可が必要とされ、それ以外は一般建設業の許可で差し支えないとされています。小規模オフィスの案件でこの水準に達することはまれです。
なお許可申請の手続面では、建設業許可・経営事項審査の電子申請システム(JCIP)が国土交通省により案内されています。許可の有無や区分は、会社の得意領域や小規模案件への向き合い方とは別の話です。特定建設業だから安心、無許可だから不可という単純な優劣づけはせず、依頼したい工事の税込金額がどのラインに乗るかを基準に、必要な許可を備えているかを個別に確認する姿勢が実務的です。判断に迷う場合は、オフィス内装工事完全ガイド2026や小さなオフィスをおしゃれに!空間を活かすレイアウトとデザインも合わせて参考にしてください。
小規模案件の比較軸|見積書と担当体制で会社を見極める

候補が2〜3社に絞れたら、次は横に並べて差を見る段階です。小規模案件では総額だけを比べても判断できません。見積の書き方と担当体制に、その会社の仕事の進め方が表れます。
見積書は内訳の粒度で読む
まず見るのは、金額そのものより項目の分かれ方です。次の観点で各社の見積を並べると差が出ます。
- 工事種別ごとに行が分かれているか(内装仕上、電気、什器搬入などが混ざっていないか)
- 数量と単位が入っているか。平方メートルや台数が空欄で一式とだけ書かれた行がどれだけあるか
- 諸経費や現場管理費が独立した行になっているか、各項目に薄く上乗せされているか
- 解体・撤去や廃材処分が計上されているか
- 見積の有効期限と、想定している工期・作業時間帯の前提が書かれているか
一式表記そのものが悪いわけではなく、小規模工事では細分化しすぎると手間が増え、かえって単価に跳ね返ります。問題は、一式の中身を質問したときに内訳を口頭でも説明できるかどうかです。説明できない会社は、後から追加費用の理由も説明できない可能性があります。
追加費用が出やすいのは決まった工程
小規模オフィスで金額が動きやすいのは、見積時点で情報が足りない部分です。現地調査が短時間で終わった場合、既存の床下配線や壁内の下地状況が想定と違い、着工後に判明することがあります。ビル既存設備との取り合い(分電盤の空き容量、空調の吹き出し位置、消防設備の移設可否)も、管理会社の回答待ちで仕様が変わる場合があります。さらに、入居中のビルで日中作業が認められず夜間・休日作業になると、人件費の前提が変わることがあります。これらについて見積段階で前提条件として明記されているか、あるいは口頭で注意喚起があるかは、比較軸として有効です。
責任範囲と担当体制の差
設計と施工を同じ会社が担う場合、不具合が出たときの窓口が一本化され、図面と現場の食い違いも内部で調整されます。一方、設計と施工を分けると第三者の目が入りやすい反面、仕様の解釈違いが生じたときに発注者側が調整に入る場面が出てきます。どちらが優れているかではなく、自社に調整の手間をかけられる担当者がいるかで選ぶ問題です。
あわせて、打ち合わせに来た人が現場管理まで担当するのか、営業が窓口で着工後は別の担当に引き継がれるのかを確認します。引き継ぎ自体は一般的ですが、誰がいつ替わるかを事前に言えるかどうかで進行の見通しが変わります。
受注条件の制約も比較対象
最低受注金額を設けている会社、対応エリアを事務所から一定範囲に限っている会社、年度末など繁忙期に小規模案件の着工時期を絞る会社があります。これらは断られてから分かることも多いため、早い段階で希望時期と概算予算を伝え、受けられるかを確認しておくと比較が空振りしません。
発注前チェックリスト|問い合わせから契約までに必ず押さえる項目

候補が2〜3社に絞れたら、あとは進め方の精度で結果が変わります。問い合わせから契約までの手順を、順序立てて確認していきましょう。
問い合わせ時に整理して伝える情報
最初の連絡でどれだけ条件を揃えられるかで、返ってくる提案の質が変わります。以下を一枚にまとめて各社に同じ内容で渡すと、比較の土台が揃います。
- 対象区画の坪数と現況(現状のレイアウト図面や竣工図があれば添付)
- 入居または使用開始の希望時期と、動かせる範囲
- 予算の上限額と、その中に什器や通信工事を含むかどうか
- 賃貸借契約上の原状回復条件(退去時に戻す範囲の記載)
- 想定する働き方や席数、会議スペースの要否など用途面の要望
予算上限は伏せるより開示したほうが、実現可能な範囲での提案を受けやすくなります。
ビル側の規約は着手前に確認する
小規模オフィスほど、テナントビルの規定が計画を左右します。工事申請の手続きや提出図書の期限、電気・消防・空調など一部工種の指定業者制度の有無、作業可能な時間帯や搬入経路、共用部の養生ルールを、管理会社に早い段階で確認してください。指定業者が定められている場合、その部分だけ別発注となり全体の工程や金額に影響することがあります。現地調査には可能な限り立ち会い、天井裏や分電盤、既存配線の状況を担当者と一緒に見ておくと、後工程での認識ずれを減らせます。
契約書・工程表・アフター対応で見る記載
- 工事範囲と除外項目が文章で特定されているか
- 着工日・完了日と、遅延が生じた場合の連絡と調整の取り決め
- 支払い条件(着手金と完了時の割合、支払い時期)
- 変更や追加が発生した際に、書面で合意してから着手する手順
- 引き渡し時の検査方法と、不具合が見つかった場合の対応窓口・連絡先
- アフター対応の範囲と期間(保証内容は会社や工種により異なるため、書面での明示を求める)
工程表は日付入りで、どの工種がいつ入るかが分かる粒度を依頼します。担当体制の引き継ぎ(前述の通り)も、契約前に誰が現場を見るか確認しておきましょう。
比較と意思決定の進め方
各社の提案が出そろったら、同じ条件で並べて検討します。判断を急がされる状況を避けるため、社内の決裁ルートと回答期限を先に決めておくのが安全です。疑問点は契約前にすべて書面で解消し、口頭の約束は残さないようにしてください。
まずは坪数・時期・予算・原状回復条件の4点を整理することから始めてみてください。概算の費用感や条件を具体的に確かめたい方はお見積りフォームから、進め方や業者選びの段階から相談したい方はご相談・お問い合わせフォームからお問い合わせください。









