小さなオフィスをおしゃれに!空間を活かすレイアウトとデザイン

目次
小さなオフィスをおしゃれにしたいと考えている方へ
スタートアップ企業やサテライトオフィス、専門性の高いクリエイティブな小規模企業にとって、オフィスは単なる作業場ではありません。企業の理念や文化を発信するブランディングの拠点であり、社員のモチベーションや生産性を左右する重要な要素です。
しかし、面積に限りがある小さなオフィスでは、「機能性」を追求するあまり、無機質で味気ない空間になりがちです。逆にデザインを優先しすぎると、デスクが狭すぎたり、動線が詰まったりと、日々の業務に支障をきたしてしまうこともあります。
本記事は、そうした小さなオフィス特有の悩みに寄り添い、おしゃれな空間と快適な機能性を両立させるための具体的なノウハウを徹底的に解説します。
この記事を読んでわかること
- 小規模オフィスをおしゃれにするための具体的なデザインテクニックがわかる
- 狭い空間を最大限に活かすためのレイアウトと動線の設計基準がわかる
- 人数や業務内容に合わせた最適なレイアウト事例と成功のコツがわかる
1.小規模オフィスのレイアウトの種類と動線の考え方
限られたスペースを有効活用するには、まず自社の働き方に合ったレイアウトを選択し、業務効率を最大化する動線を設計することが肝心です。
小規模オフィスで採用されるレイアウト
小さなオフィスで採用される主なレイアウト形式と、それぞれの適性を解説します。
対向型(島型):情報共有重視、チームワークを重視する会社に
複数のデスクを向かい合わせにして配置する最も一般的な形式です。チームメンバーの顔が見えるため、活発なコミュニケーションが生まれやすく、情報共有を重視する部署や、チームでの作業が多い企業に適しています。ただし、視界が開けている分、集中作業には不向きな側面も持っています。

背面型(ブース型):集中と交流のバランス、集中作業の多いエンジニアなどに
全員が同じ方向を向くようにデスクを配置し、間にパーティションを設ける形式です。個人の集中スペースを確保しつつ、振り返ればすぐにコミュニケーションが取れるため、集中作業と交流のバランスを取りたいエンジニアやデザイナーなどに向いています。

同向型(スクール型):プライバシー重視、個人作業が多い部署や研修室に
学校の教室のように、デスクを並べて配置し、全員が前方を向く形式です。隣席との視線が合いにくく、プライバシーが確保しやすいため、個人作業が多い部署や、研修室、コールセンターなどで採用されます。ただし、スペース効率はやや劣ります。

フリーアドレス:省スペース化に最適、外勤者が多い、テレワーク導入企業に
社員が固定席を持たず、好きな場所で自由に働く形式です。デスク数が社員数よりも少なくて済むため、劇的な省スペース化が実現します。外勤者が多い営業職や、テレワークを導入している企業に最適ですが、個人ロッカーや共有品の管理ルール整備が必須となります。
失敗しないための「動線」設計基準
おしゃれなオフィスでも、動線が悪ければ社員のストレスが溜まり、非効率な空間になってしまいます。狭い空間だからこそ、動線設計には細心の注意が必要です。
通路幅は最低限確保すべき寸法を定める
小さなオフィスでは通路幅を削りたくなりますが、避難経路の確保や、椅子を引くスペースを考慮すると、最低限の寸法が必要です。具体的には、メイン通路(人が頻繁に行き交う場所)は1200mm以上、デスク間のサブ通路は椅子を引くスペースを含めて600mm〜900mmは確保することが理想とされています。
コピー機、ゴミ箱、共有ロッカーなど「共通設備」は誰でもアクセスしやすい場所に
共有設備は、業務の流れを妨げない**「ハブ」となる場所**に集中させることが効率的です。また、これらを壁沿いやデッドスペースに集約することで、業務エリアの動線がシンプルになり、オフィス全体を広く使うことができます。
「音」への配慮が集中力を生む
小規模オフィスでは、会議室や電話スペースを十分に確保できない場合があります。デザインを損なわないよう、吸音効果のあるパーティションや家具を導入したり、ウェブ会議用の集中ブースを設置したりすることで、音による集中力の低下を防ぐ対策を講じることが重要です。
2.人数別・おしゃれレイアウトのアイデア
小規模オフィス向けのレイアウトアイデアを、具体的な人数帯で解説します。
・3〜5名程度の少人数オフィス

この規模では、ワンルーム感覚で多目的に使える空間を目指しましょう。全てのデスクを対向型(島型) でまとめることで、チームの一体感を醸成し、空いたスペースを兼用のミーティングエリアとして活用します。壁面にはマグネットボードやホワイトボードを設置し、情報共有とデザイン性を両立するのがおすすめです。
・6〜10名程度の中規模オフィス

この人数になると、「集中エリア」と「交流エリア」の機能分離が必要になります。デスクエリアには背面型を導入し、各自の集中力を高めます。エントランスや窓際などの明るい場所にソファやハイカウンターを設置し、カジュアルな交流スペースやリフレッシュスペースを設けることで、おしゃれなカフェのような雰囲気を演出できます。
・11〜20名程度の比較的大規模な小規模オフィス

この規模では、部門ごとの働き方の違いを考慮したハイブリッドなレイアウトが有効です。外勤者が多い部署にはフリーアドレスを導入し、デスク数を削減。その削減できたスペースを使って、周囲の音を遮断できる個室ブースや、しっかりとした会議室を確保します。壁や床の素材をエリアごとに変えることで、空間の切り替えとおしゃれなゾーニングが可能です。
3.おしゃれを格上げする内装のコツ
小さなオフィスをおしゃれに見せるには、空間を広く見せる工夫と、個性を演出するデザイン要素の導入が不可欠です。
【色】使用色を3色以内に抑える ベース70%、メイン25%、アクセント5%の法則で統一感を出す
おしゃれな空間づくりで最も重要なのが色の統一感です。オフィス全体で使用する色を3色に絞り込み、ベースカラー(壁・床)を70%、メインカラー(デスク・キャビネット)を25%、**アクセントカラー(小物・アート)を5%**の比率で構成すると、狭い空間でも雑然とせず、洗練された印象を与えます。

【広がり】「広く見せる」ための視覚効果を徹底活用する
狭さを感じさせないための工夫として、背の低い家具で視界を遮らないようにする、鏡面やガラス素材を選んで光を反射させる、明るい色を選んで抜け感を出すといった視覚効果を駆使します。また、天井を白いクロスにし、床を濃い色にすることで、空間に奥行きが生まれます。

【癒し】グリーン(観葉植物)と木目調デザインの導入で空間に温かみを
グリーンはリラックス効果をもたらすだけでなく、無機質なオフィスに生命感を与え、おしゃれなアクセントになります。デスクの端や棚の上に小さな観葉植物を置くほか、デスクや床に木目調のデザインを導入すると、カフェのような温かい雰囲気を醸し出せます。

【照明】デザイン性と機能性を両立:間接照明やスポット照明へ切り替える
蛍光灯のような単調な照明は「事務的なオフィス感」を強く出してしまいます。天井に埋め込むダウンライト、壁や床を照らす間接照明、特定の場所を照らすスポット照明を組み合わせることで、空間に陰影が生まれ、一気にデザイン性が向上します。作業エリアは機能的な照明を確保しつつ、それ以外のエリアで雰囲気を変える工夫が効果的です。

【家具】オフィス家具に限定しない選択で個性を出す
カタログで見るような事務用品然としたオフィス家具ではなく、家庭用家具やデザイン家具を積極的に導入することで、オフィス感を払拭し、個性的でおしゃれな空間に変身します。特にミーティングエリアの椅子やソファにこだわると、空間の印象が大きく変わります。

【壁】壁面アートやサインデザインを活用して個性を表現
スペースがなくても会社の個性を表現できるのが壁面です。抽象的なアート、企業理念を表現したサインデザイン、またはコーポレートカラーを使ったアクセントウォールは、場所を取らずにクリエイティブな雰囲気を表現する最高の手段です。

【収納】「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリをつける
狭い空間こそ、雑然とした状態は致命的です。ファイルや消耗品といった生活感の出るものは、壁面収納やロッカーに完全に隠す収納を徹底します。一方で、本やオブジェ、受賞トロフィーなど、センスをアピールできるものは「見せる収納」として配置し、空間のアクセントとします。

4.理想の小規模オフィスは、専門家との連携で実現を
おしゃれで機能的な小規模オフィスを実現するには、デザイン力だけでなく、プロの専門知識と技術が必要です。
おしゃれと機能性を両立するには、プロの専門知識が必要です
狭いオフィスこそ、消防法や建築基準法といった法規を守りながらデザイン性を追求するのは至難の業です。素人判断でパーティションを設置したり、配線をしたりすると、法律違反や火災の危険性を伴う可能性があります。プロの業者は、家具の配置、配線、空調、法規といった多角的な視点から、オーナー側では気づけない最適な設計を提案します。
空間の最大活用は「造作」の力
小さなオフィスで最も重要になるのが、デッドスペースを一切残さない空間の最大活用です。壁の凹凸や柱周りなどのデッドスペースを一つも残さない造作家具(オーダーメイド家具) の製作・設置は、市販の家具では実現できない狭さを感じさせない収納力とデザイン性を実現します。床から天井までを壁面収納にしたり、柱を囲むような変則的な形状の棚を設置したりすることで、狭さを解決しながらおしゃれさも追求します。
失敗しない業者選びが、成功への近道
理想のおしゃれな小規模オフィスを予算内で実現するためには、デザイン性と施工実績を兼ね備えた業者を選ぶことが鍵となります。特に小規模オフィスの場合、一件あたりの単価が低くなるため、そもそも小規模案件を積極的に受け入れているかどうかも、業者選定の重要なポイントです。
事例紹介:既存を活かした理想のオフィスづくり
サン・ライズ・システムズ株式会社 北陸支店様
従業員増加に伴うオフィス移転で、2フロアから1フロアへの集約と内装工事をトータルサポートしました。IT企業特有のサーバールームの熱対策や、既存家具の有効活用といったご要望を、事前の綿密な設計でクリアし、新しいオフィスはフリーアドレスを採用し、明るいデザインと多様な席種(窓際カウンター、ファミレス席など)で、「働きやすく、明るい」とご好評いただいています。移転・レイアウト設計から原状回復まで、お客様の理想をワンストップで実現しました。
この明るく快適な新オフィスの全貌と、移転成功の秘訣は、こちらからご覧ください。
5.まとめ
小さなオフィスをおしゃれにするためには、ただデザインにこだわるだけでなく、「空間を広く見せる視覚効果」「効率的な動線設計」「統一感のある色使い」 の3つの要素を両立させることが重要です。
特に狭い空間では、市販の家具では対応できないデッドスペースが生まれやすくなります。プロの専門業者と連携し、造作家具を導入することで、法的な安全性を守りながら、機能性とデザイン性の両立が可能です。
この記事で解説したレイアウトの考え方やデザインのコツを参考に、社員のモチベーションと生産性を高める理想の「小さなおしゃれなオフィス」づくりを始めてください。





