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軽量ボード工事のメリット・デメリット・費用・施工の流れを解説

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軽量ボード工事は、現代の内装工事において欠かすことのできない重要な工程です。

特にオフィスや店舗、マンションなどの大規模な建物では、その施工性の良さと機能性から標準的な工法として定着しています。しかし、実際にどのような材料を使い、どのような手順で進められるのか、具体的な詳細まで把握している方は少ないかもしれません。

この記事では、軽量ボード工事の基礎知識から、メリット・デメリット、施工の流れ、そして気になる費用相場までを詳しく解説します。

  1. 軽量ボード工事とは?内装工事の基本

軽量ボード工事は、現代の建築現場において壁や天井を形作るための最もスタンダードな工法です。かつては木材を使って骨組みを作る「木造作」が主流でしたが、高層ビルや商業施設の増加に伴い、より効率的で安全性の高いこの工法が普及しました。

軽量ボード工事の概要(LGSと石膏ボード)

この工事は、大きく分けて「下地作り」と「ボード貼り」の2段階で構成されています。

まず、LGS(Light Gauge Steel)と呼ばれる軽量鉄骨を下地として使用します。これは厚さ0.5mmから4.0mm程度の亜鉛めっき鋼板を加工した部材で、現場ではその軽さから「軽天(けいてん)」や「LGS」と呼ばれます。

次に、このLGSの骨組みに対して「石膏ボード」を貼り付けていきます。石膏ボードは、硫酸カルシウムを主成分とした石膏を板状にし、特殊なボード用原紙で挟んだものです。この組み合わせによって、耐火性と強度を兼ね備えた壁や天井が完成します。

軽量ボード工事が採用される主な場所

この工法は、特に大規模な空間や、高い安全基準が求められる建築物で真価を発揮します。

例えば、オフィスの間仕切り壁を設置する際、LGSであれば複雑なレイアウト変更にも柔軟に対応できます。また、不特定多数の人が集まる商業施設や病院、学校などでは、消防法に基づいた厳しい耐火基準をクリアする必要があるため、ほぼ例外なく軽量ボード工事が採用されています。

最近では、その寸法安定性の高さから、一般マンションの戸境壁や室内の間仕切り壁としても広く利用されるようになりました。

  1. 軽量ボード工事を採用するメリット

なぜ多くの現場で木材ではなく軽量ボードが選ばれるのか、その理由は主に「安全性」「スピード」「品質」の3点に集約されます。

耐火性・防火性に優れ、内装制限に対応しやすい

最大のメリットは、火災に対する強さです。石膏ボードは約21%の結晶水を含んでおり、火に触れるとこの水分が水蒸気として放出され、温度の上昇を遅らせる働きをします。

建築基準法における「内装制限」がかかるキッチン周りや避難経路、高層ビルなどでは、燃えにくい材料の使用が義務付けられています。軽量ボード工事はこの基準をクリアしやすく、万が一の火災時にも延焼を食い止める重要な役割を果たします。

木材に比べて施工性が高く、工期を短縮できる

LGSは工場で精密に成形された規格品であるため、木材のように一本一本の反りやねじれを確認する必要がありません。また、現場での切断や組み立ても専用の工具で効率よく行えるため、広い面積の壁を数日間で立ち上げることが可能です。

この施工の早さは、店舗のオープン日やオフィスの移転日が決まっているプロジェクトにおいて、工期短縮という極めて大きな価値を提供します。

材料が安定しており、コストパフォーマンスが良い

鉄製の下地材は湿気による伸縮がほとんどなく、施工後の壁のひび割れや建具の立て付け不良が起こりにくいという特徴があります。また、材料が安定供給されているため価格の変動が少なく、木材に比べて材料費・人件費ともに抑えやすい傾向にあります。

長期的な視点で見ても、シロアリの被害を受ける心配がないため、建物のメンテナンスコストを低減できる点も魅力です。

  1. 軽量ボード工事のデメリットと注意点

非常に優れた工法ですが、材料の特性上、あらかじめ理解しておくべき弱点も存在します。設計や計画の段階で、これらの対策を講じておくことが重要です。

湿気に弱いため、施工場所の選定に注意が必要

石膏ボードの天敵は「水」です。長時間湿気にさらされると、ボードがふやけて強度が低下したり、カビが発生したりする原因になります。

そのため、地下室や極端に湿気の多い場所、あるいは外部に面した結露しやすい壁などには、通常のボードではなく「防水石膏ボード(シージングボード)」や、より耐水性の高い「ケイ酸カルシウム板(ケイカル板)」を選択する必要があります。

防音性能を確保するには、遮音材などの追加対策が必要

LGSは中が空洞の構造であるため、単にボードを貼っただけでは音が太鼓のように響いてしまう「太鼓現象」が起きることがあります。

特に会議室や寝室など、静粛性が求められる部屋を作る場合には、壁の内部にグラスウールやロックウールといった吸音材を充填する対策が不可欠です。さらに、ボードを2枚重ねて貼る「2重貼り」にすることで、遮音性能を飛躍的に向上させることができます。

衝撃による破損リスクと、補強の考え方

石膏ボードは「面」で受ける力には耐性がありますが、物が強くぶつかるなどの「点」の衝撃には弱く、穴が空きやすいという性質があります。

また、将来的に壁掛けテレビや重い棚、手すりなどを取り付けたい場合、ボード自体にネジを固定してもすぐに抜けてしまいます。こうした予定がある場所には、事前にLGSの間に「補強木(ベニヤ板)」や「補強金物」を仕込んでおく必要があります。工事が終わってからでは補強が難しいため、事前の打ち合わせが非常に重要です。

  1. 軽量ボード工事の施工手順と流れ

実際の現場でどのように作業が進んでいくのか、そのプロセスを詳細に見ていきましょう。

  1. 墨出し(正確な位置決め)

全ての基本となる工程です。設計図を基に、レーザー墨出し器などを使用して、床・壁・天井に正確なラインを引きます。ここで数ミリのズレが生じると、後の建具の取り付けなどに支障が出るため、最も神経を使う作業の一つです。

  1. LGS(軽量鉄骨)の骨組み構築

墨出しの線に沿って、上下に「ランナー」という受け材を固定し、そこに「スタッド」という柱を等間隔(一般的には300mmまたは450mmピッチ)で立てていきます。天井工事の場合は、吊りボルトで格子状の枠組みを作ります。

  1. 石膏ボードの貼り付け

組み上がった骨組みに、ボードを専用のビス(ボードスクリュー)で固定します。ボードのジョイント部分がスタッドの上に来るように配置し、隙間なく貼り進めます。この際、電気配線のボックスやスイッチの穴あけも同時に行います。

  1. 目地処理・仕上げの下地作り

貼り終わったボードの継ぎ目やビスの頭にパテを塗り、表面を平滑にします。パテが乾燥した後にヤスリで削り、さらに薄くパテを塗るという工程を繰り返すことで、クロス(壁紙)や塗装がきれいに乗るための完璧な下地が完成します。

  1. 軽量ボード工事の費用相場と価格を左右する要素

費用は、部屋の広さだけでなく、天井の高さや選ぶ材料のグレードによって大きく変動します。

平米単価の一般的な目安

一般的なオフィスや店舗の内装工事における、おおよその単価相場は以下の通りです。

工事項目 費用目安(平米単価) 備考
LGS下地組み 2,500円 ~ 4,500円 天井・壁の骨組み
石膏ボード貼り(1重) 1,000円 ~ 2,000円 標準的な仕上げ用
石膏ボード貼り(2重) 3,000円 ~ 5,000円 耐火・遮音性能アップ
補強工事(ベニヤ等) 2,000円 ~ 4,000円 設備取り付け箇所の部分施工

※上記に加え、現場管理費や養生費、産廃処分費などが別途(10%〜15%程度)発生します。

費用が変動する要因

見積もりを確認する際、以下の要素が金額に影響を与えていないかチェックしてみてください。

天井高の有無:天井が3mを超えるような現場では、高所作業用の足場代や、作業効率の低下に伴う手間賃が加算されます。

ボードの特殊機能:強化石膏ボードや防音ボード、硬質ボードなど、特殊な性能を持つ材料は単価が高くなります。

運搬・搬入条件:エレベーターが使えない現場や、トラックの駐車位置から施工箇所が遠い場合、小分け搬入費がかさむことがあります。

下地の密度:壁に強度を持たせるためにスタッドの間隔を狭くする場合、材料費と工数がアップします。

  1. まとめ

軽量ボード工事は、単なる壁作りではなく、建物の耐火性能や静粛性を左右する非常に重要な工程です。LGSと石膏ボードの組み合わせは、コストと機能のバランスが非常に優れており、現代の内装において最適解といえるでしょう。

しかし、解説した通り「湿気への弱さ」や「防音への配慮」など、事前の対策が必要なポイントもいくつかあります。見積もりを検討する際には、単に面積あたりの単価を見るだけでなく、部屋の用途に合わせた適切な補強や遮音対策が含まれているかを業者と十分に確認してください。

次は、実際に工事を依頼する際に役立つ「見積書の見落としやすいチェックポイント」や、「ボードの種類ごとの詳細な性能比較」について具体的にまとめましょうか。

この記事の著者

AVシステム・オフィス内装考察家川端 こうき

AVシステム・オフィス内装考察家

川端 こうき

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